Science Tokyo いじめ「ゼロ」プロジェクト

活動報告

1、東京科学大学1年生向け授業「未来社会デザイン入門」で「いじめのない未来」を記事にした「未来新聞」を70人の一年生が発行

期間:2025年10月〜12月 全7回

一年生向け授業である「未来社会デザイン入門」は、プロジェクトメンバーの柳瀬博一教授が治部れんげ准教授と担当しているグループワーク主体のカリキュラム。

毎年、学生たちが「未来新聞」の編集と発表を行う。2024年及び2025年は、「いじめゼロプロジェクト」チームが参加して、「いじめ・ハラスメントのない未来」を学生たちに考察させた。

全7回の授業では、「いじめゼロプロジェクト」が採用している技術を応用した講義を二種類行った。

①プロジェクトメンバーの三宅美博教授と内富寛隆准教授の講義では、スマートフォンに内蔵したソフトで、個々人の非言語的コミュニケーションの質や密度などが計測できることを学生たちに実体験させ、集団内のコミュニケーションの状況が可視化できることを学ばせた。

②沖縄電力とインスパイア社の共同事業株式会社おきでんCplusCの開発した離島の独居老人見守りサービス「やさしいみまもり」サービスに利用されているWi-Fiセンサーを活用。森田正康研究員とおきでんCplusCがこのサービスの内容と応用方法を解説。次に、教室内に同センサーを備え付け、Wi-Fiセンシングで、人の動きが見えることを学生たちに実体験させた。さらに、Wi-Fiセンサーを学生たちに貸し出し、このセンサーを活用したどんなサービスやビジネスが考えられるか、「未来新聞」の編集に盛り込ませた。

また、この授業は東京科学大学の別プロジェクトDLab⁺パートナーズとも連携しており、マツダ、コクヨ、インスパイア、アルバック、日鉄興和不動産、日立ソリューションズ・クリエイトの6社が参加。各社が自社のハラスメント対策を発表し、「いじめやハラスメントを社会から無くすにはどうすればいいか」、企業の実践例を学生たちに学ばせた。

授業の最後は、8つの学生チームがそれぞれ編集した「いじめとハラスメントのいない未来」を描いた「未来新聞」を発表。「いじめゼロプロジェクト」のメンバーに加え、DLab⁺パートナーズの企業の方々にもコメントをいただいた。

東京科学大学1年生向け授業「未来社会デザイン入門」の様子1 東京科学大学1年生向け授業「未来社会デザイン入門」の様子2

2、東京都町田市立南つくし野小学校にて「出前授業」

期間:2025年10月31日、11月20日

同校の全面協力を得て、6年生4クラスを対象に、2回に分けて授業を行った。

授業内容は、二つ。

①三宅美博教授と内富寛隆准教授がスマートフォンを児童たちに着用させ、様々な非言語的コミュニケーションを計測する実験を行った。授業中での児童たちの動きやコミュニケーションの方向性と、休み時間での動きやコミュニケーションの形の違いなどを、実測データを見せて、児童たちに理解させた。

②沖縄電力とインスパイア社の共同事業株式会社おきでんCplusCの開発した離島の独居老人見守りサービス「やさしいみまもり」サービスに利用されているWi-Fiセンサーを活用。教室内に同センサーを備え付け、クラスを2チームに分けて、「だるまさんが転んだ」を実施した。Wi-Fiセンシングで、人の動きが見えることを、「遊び」を通して学ばせた。

南つくし野小学校は、東京科学大学すずかけ台キャンパス(2026年4月より横浜キャンパスに改称)の最寄の学校。「出前授業」の感想を児童からフィードバックしてもらい、理工系大学での教育と研究について、積極的な興味を持ってもらったことが確認できた。

東京都町田市立南つくし野小学校にて「出前授業」の様子1 東京都町田市立南つくし野小学校にて「出前授業」の様子2

3、愛媛大学教育学部附属小学校で「出前授業」
5年生3クラス センシングで人の動きや親密度を児童たちが体感 

期間:2026年2月26日

愛媛大学教育学部附属小学校の協力を得て5学年3クラスを対象に、「出前授業」を行った。「いじめゼロプロジェクト」が採用しているセンシング技術を児童たち自身が体感させ、「科学技術が拓く明るい未来」について、児童たちがアイデアを出した。

授業内容は、二つ。

①三宅美博教授と内富寛隆准教授が、スマートフォンを児童たちに着用させ、様々な非言語的コミュニケーションを計測する実験。3クラスの児童全員がスマホを着用、クラス内を自由に動く「英語」、グループワークの「理科」、「避難訓練」、と、異なる形式の授業では、人々のコミュニケーションの形も異なることを、学ばせた。

②沖縄電力とインスパイア社の共同事業株式会社おきでんCplusCの開発した離島の独居老人見守りサービス「やさしいみまもり」サービスのWi-Fiセンサーを活用。教室内に同センサーを備え付け、クラスを2チームに分けて、「だるまさんが転んだ」を行った。人の微細な動きまでをもWi-Fiがセンシングできることをスクリーンで見ながら「遊び」を通して、実感させた。

最先端の科学や技術が社会をよりよくしていく可能性について、児童たちは積極的興味をもって授業に参加した。

当日は地元放送局「南海放送」の取材が入り、この授業の模様と児童たちの活動ぶり、さらに児童の個別感想が後日放送され、インターネットでも配信された。

愛媛大学教育学部附属小学校で「出前授業」の様子1 愛媛大学教育学部附属小学校で「出前授業」の様子2